- "彼ら"は契約とその履行を第一に行動する。
- "彼ら"はプロジェクトを「自らの責任で失敗させたくない」と考える。
- "彼ら"は理想からの乖離で全てを測る。
- "彼ら"はプロジェクトメンバーを管理する。
- "彼ら"はプロジェクトメンバーをも数で管理する。
- "彼ら"は進捗をパーセンテージで知ろうとする。
- "彼ら"は数値を溺愛する。
- "彼ら"は未決事項をあいまいにして進めることを好む。
- "彼ら"はチームメンバーを統率・監督する。
- "彼ら"にとってモチベーションとは個々人の問題にすぎない。
- "彼ら"のチームに対する静的な接し方は軋轢の元になる。
- "彼ら"はチームメンバーが勝手な事をして予測不能性が高まる事を恐れる。
- "彼ら"はKLOC等でプロジェクトを定量的に予測しようとし、結果を予測に合わせようとする。
- "彼ら"は新しいものや概念を導入することを極端に嫌う。
- "彼ら"にとってコスト意識とはいかに期限内に最小の人員・資源構成で完成させるかでしかない。
- "彼ら"にとっての仕事とは、ほぼ100%デスクワークだ。
- "我々"は顧客とその満足度を第一に行動する。
- "我々"はプロジェクトを「何がなんでも成功させたい」と考える。
- "我々"は現実で全てを測る。
- "我々"はプロジェクト自身をマネジメントする。
- "我々"はプロジェクトメンバーの状況・状態を常に気にする。
- "我々"は進捗を実際の出来高で知る。
- "我々"は数値を従える。
- "我々"は未決事項をも含め、物事を確実にしながら進める。
- "我々"自身もチームメンバーの欠かさざる一員である。
- "我々"にとってチームの動機付けとはなによりも大切にすべき原動力だ。
- "我々"はチームが求める事を常に考え、ファシリテーション・ゲーム・コーチング・インタビューと、必要だと感じたあらゆる事を実行する。
- "我々"はチームメンバーの自発的なプロジェクトへの関与を歓迎し、奨励する。
- "我々"は成果物の規模に関する予測値はどうやっても「予測」の域を出ない事を知っていて利用する。
- "我々"はそれが古かろうが新しかろうが、チームにとって役立つなら躊躇無く導入する。
- "我々"にとっては効果的で的確な開発を行い、顧客の利とする事でWin-Winの関係を築き上げ、常に次に繋げることこそがコスト意識だ。
- "我々"はかなりの時間をかけてチームの中をフィールドワークし、その合間にデスクワークをこなす。
この"彼ら"とは経験主義的にウォーター・フォールにしがみつき、経験主義的に仕事を消化しているプロジェクト管理者の事だ。そして"我々"とは、常日頃より良い運営方法を模索し探求するAgiler(のマネージャークラスやリーダークラス)だ。
"彼ら"を見ていると、とても真似などできないほど仕事熱心である事に驚かされる。なかには(こちらもけっこうな時間まで恒常的な残業をこなしているにも関わらず)朝出勤する姿も夜退社する姿も見かけない人もいる。
しかし、惜しいかな…彼らの行動はことごとく的を外すようにみえる。圧倒的に「どうすれば成功するか」の追求力が弱いようにみえる。そんなに苦労が好きなのだろうか?
自分がよく使う言葉がある。とても名言だと思っている。しょっちゅう使っている。もちろんいつも100%本気だ。
(使いどころが違っている?いいじゃないか、意味は通るんだし)
「みんなで幸せになろうよ。」
ラベル:agile プロジェクト・マネジメント