- "彼ら"にとってはプログラムはマシンへの命令そのものだ。
- "彼ら"はプログラムをマシンへの命令の組み合わせのように書く。
- "彼ら"のコードは良くてコメントだらけ、悪いとわけのわからない呪文になる。
- "彼ら"は条件分岐やループが大好きで、まるで魔術師のようにそれを操る。
- "彼ら"はモジュール/クラスをつくる事を厭う。
- "彼ら"はシステムの表層を考えるだけに終わらせたがる。
- "彼ら"はひとのコードを読まない。
- "彼ら"は書いているコードを他人に見せたがらない。
- "彼ら"は仕事だから言語を覚える。
- "彼ら"は言語の新しい仕様を暗記すべきめんどくさいものと捉える。
- "彼ら"は仕事だからプログラムを組む。
- "彼ら"は自らをSEと呼んだりSIerと呼んだりなにかと差別化を図りたがる。
- "我々"にとってはプログラムこそがソフトの最終的な設計書だ。
- "我々"はプログラムを文章のように書き、マシンへ行わせたい事が明確にわかるように書く。
- "我々"のコードはコメントが最低限あればよく通じ、文書のように読める。
- "我々"は条件分岐やループをなるべく減らそうと親の敵のように平坦にする。
- "我々"は適度に細分化された状態のモジュール/クラスが好きだ。
- "我々"にはシステムの仕組みを考える事がまたいい刺激になる。
- "我々"は悪文も最良のコードも同じように読みこなし、最良のコードに感動する。
- "我々"は常に隣人の・向かいの・そして未来の他人の目を感じながらコードを書く。
- "我々"は好奇心に心をふるわせて言語を覚える。
- "我々"は言語の新しい仕様が出てくるとその背景に想いを馳せる。
- "我々"はプログラムを組む事自体がまた楽しい。
- "我々"はプログラマであると胸を張って言える。
Martin Fouler の bliki-ja にある記事、「設計力」を読み返すうちに、なんとなく書きたくなった。
http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/bliki/?PreferDesignSkills
むろん、"彼ら"とは(侮蔑の意味での)Coder、Code Writerと言われる人々の事。
そして"我々"とは(胸中に誇りを抱きながら)Geekと言われる人々の事だ。
時々、フと恐くなる。自分はいつまでGeekでいられるのだろうか。
目の前の仕事だけに押し潰されてはならない。
前を向こう。未来を見よう。次の何かを発見しよう。