べつにここで設計書不要論を立ち上げようという意図は(毛頭)ない。
コードは設計書であり、プログラムとは設計という行為そのもの。
だからこそ、合理的に書くこと、書くように努力する事が強く求められる。
- 構造が合理的
- 他人が見て読める
- 適切なレベルで抽象化され、詳細化されている
これらを満たしてこそ、プロが設計したと言うにふさわしいプログラムと言えるだろう。
(ただ動けばいいのであれば、そこらへんのアマチュアの方のほうがずっとうまく書けるものだ、とも自覚すること)
もちろん、これらを満たせるようなコードを書ける人間は多くはいない。
だからこその「技術職」であり、「技術者」なんだ、という自覚を持つべきだろう。
しかし同時に、コードというものは機械も解釈し実行するという前提がある。
その為に、プログラム言語というものは人間が読むに難しい独特の構文になる。
(それを読めてこその技術者だ、とも言えるのだが)
自然言語に比べると、厳密すぎ、可読性に弱い。
図表に比べると、要約性に乏しく、上下や左右(オブジェクト指向言語においては親子)の関係性が一目瞭然にならない。
目次や索引といった要素がないので、一覧性や検索性が悪い。
こういった欠点がある事を、常に頭に置いておくべきだ。
そしてまた、この欠点を克服する環境も、今や揃っている。