この言葉が業界に出てきてからずいぶんと経つ。
それもあってか、様々な人の様々な思いが含まれ、様々な尺度を人それぞれ持っている。デス・マーチという言葉を広めたエド・ヨードンの書籍「デス・マーチ」の定義では
- プロジェクトのパラメータが正常値の50%以上超過しているもの
- プロジェクト失敗の確率が50%を越えるもの
という定義が提唱されている。とりあえずこの定義をそのまま借りたい。
その症状として、開発内容・規模に対して
- スケジュールが極端に短すぎる
- 人員が少なすぎる
- 予算が少なすぎる
- 開発規模が多すぎる、要求技術が高すぎる
という状態が観察できる。
そのうえでプロジェクト参加者に対しては
- 度重なるリスケ、見えない完成日
- こなすのが明らかに不可能な作業量、終電・休出の日々
- あまりに劣悪な開発環境、あまりに早すぎるカット・オーバー
- 度重なる要件変更、決まりきらない仕様
などの状況が強いられる事になる。
最後には各個人にとって「自分が壊れるのが先か/プロジェクトが頓挫するのが先か」という、異常に切羽詰った状態となる。
そして、プロジェクト全体にとっては「大失敗しかありえない」という死刑宣告状態となり、これはあきらかにビジネスの失敗である。
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