2009年12月20日

開発チーム・メンバにおけるパターンとアンチ・パターン

開発現場で出会う人をパターン化してみた。
もちろん、自分の経験の範囲なので、足りない部分も多いかと思う。
たしか、こんなのをまとめた文献があったような…?

人は時として複雑で、複数のパターン兼ね備えている人もいる。良いパターンを複数持っている場合、その人を逃さないようにしよう。
良いパターンとアンチ・パターンを兼ね備えている人は、その人の重要度から判断するしかないだろう。


パターン



ここに上げる人は、ぜひチームに一人は欲しいタイプ(ライト・スタッフ)の人だ。
正直、このような人が集まると、けっこう無茶なプロジェクトでも、なんとか乗りこなしてしまう。(日本の大規模な(WF型の)開発現場は、じつは*恥ずかしがりながら**暗黙的に*この効果に頼り切っている)

■リーダ



別名



指導者、支配者、声の大きな人(※物理的意味ではなく)

特徴



役職としてのリーダと一致するかは、現場による。
ある程度技術に通じており、プロジェクトのゴールを示せる人。
また、チーム・メンバーをうまく誘導できる人。
ある程度はスキルでカバーできる。
これを天性の才能でやってしまえる人を、自分は深く尊敬する。


■サービス・エンジニア



別名



業者、業務スペシャリスト

特徴



技術には少々疎いが、かわりに開発対象とする業務に詳しい/業務をより深く理解している人。
このタイプの人は、過去何度も同種の業務の開発を経験しているか、業務プロセスの掌握が人一倍早い。
そのため、顧客(エンド・ユーザ)から要件を聞き出すさいに、業務用語で会話ができたり、業務プロセスに敏感になり、システム化の境界面を判断できる。
ほぼスキルのみと言ってもいい。


■アーキテクト



別名



グル、導師

特徴



技術に通じているだけではなく、その思想に通じている人。
このタイプの人は、技術を設計思想的側面から掴むのがひじょうに上手く、そのため他のメンバーより素早く習得できるという特技を持つ。
そのため、顧客(エンド・ユーザ)から要件を聞き出すさいに、技術的可能性や代替案をほぼ即答できる。
また、理論が補強されているため、他のメンバーを指導するさいも手際がいい。
ほぼ天性の才能と言ってもいい。


■ファシリテータ



別名



会議の主、教え上手

特徴



じつは教え上手なのではなく、他のメンバーに「気付かせる」ことがとてもうまい人。
抱えている課題、持っている資質に気付いた人は、能動的に動けるようになるもので、そういう意味で貴重な人。
このタイプの人が活躍すると、会議や学習会といったものがとてもスムーズにいく。
そのため、顧客(エンド・ユーザ)から要件を聞き出すのも上手いことが多い。
スキル的に身につけている人もいる。


■アシスタント



別名



サポータ、お母さん

特徴



チームのメンバーのことをよく見ていて、必要なサポートを的確に行える人。
また、会議などで今チームに必要なことを自然に提案したり、実際に実践できる人。
ほぼ天性の才能だと思うが、スキル的に身につけている人もいる。


■スター・プレイヤ



別名



スーパーマン、ギーク(※敬称的意味で)

特徴



技術に通じており、他のメンバーより数倍早く・上手くプログラムを設計していける人。場合によっては、特定の言語などに特化している人も多い。
技術のトレンドにも通じているが、時々通じ過ぎていてスケープ・ゴート化している人もいる。
このタイプの人が一人いるだけで、プロジェクトの進み方がかなり違うし、コードの整理のされ方もかなり違ってくる。
完全に天性の才能なため、とても貴重な人。このタイプの人は絶対にプログラムから離してはいけない。


■ムード・メーカ



別名



チア・リーダ、マスコット、ピエロ

特徴



チームの雰囲気をよい方向に変え、他のメンバーから慕われている存在の人。
このタイプの人がひと言口にするだけで、場の雰囲気がとても和らき、時に前向きに元気にさせる。
完全に天性の才能なため、とても貴重な人。多少プログラム設計能力が劣るからといって、追い出してはいけない。


■プログラマ



別名



コード・メーカ

特徴



スーパー・スター程ではないが、プロジェクトの対象とする技術に通じており、プログラム設計に長けている人。
このタイプとスター・プレイヤーとをチーム/バディにすると、時としてとてつもない相乗効果を発揮する。
反面、自分の持つ技術以外に対しては、意外に興味を持ってなかったりもする。
いわばチームの裏方と言ってもいい。


アンチ・パターン



これから上げるタイプは、はっきり言ってチームに障害をもたらす人だ。
もし人事権を持つならば、早目に解放した方がいい。
人事権がない/じつは立場上は上司といった場合は、ひたすら耐えるしかないのが辛いところ。

■コーダ



別名



人数合わせ、奴隷

特徴



言われた事をただこなすことを得意とする人。残業や徹夜を打診すると、素直に従う。
全体的に、作業時間は突出して多くなる傾向があるが、それに見合った生産性は期待できない。
プログラムを設計できないのもこのタイプで、指示通りに書くことを得意としている。
逆に言うと、指示しないとやらない。
しかたなく使う場合も多いが、進捗がシビアな場合は解放した方が良い結果になる。


■フォリナ



別名



部外者、傍観者

特徴



なぜか達観した態度をとる人。ときに強い皮肉を伴っていることもある。
自分の意見を主張するわけでもないため、位置づけ的にはコーダタイプに近いものがある。
もし他メンバに悪い影響があるときは、解放することも考えよう。


■ローン・ウルフ



別名



一匹狼、人嫌い

特徴



他人に溶け込むのをとことん苦手とする人。
ときにコミュニケーション不全で障害を出してしまうこともある。
ひじょうに疲れるが、このタイプの人と一緒に仕事をするときは、あらゆる手段で意思を伝え、汲み上げる必要が生じる。
もし他メンバに悪い影響があるときは、解放することも考えよう。


■ミスマッチャ



別名



場違い、畑違い、○○畑の人

特徴



開発対象に疎く、技術的にも疎いが、なぜかアサインされてしまった犠牲者。
プログラマタイプの人も多いが、大体において習得するよりも先に進捗の悪さが露呈してしまう。
コーダタイプの人物の場合は要注意となる。
なるべくプロジェクトから解放してあげた方が、お互い幸せになる。


■フォーチュン・テラー



別名



不安屋、諦めた人

特徴



何が原因かはともかく、プロジェクト/チームに対して強い絶望感を持った人。
無茶なチーム運営の犠牲者である場合も多いが、元々の思考的にこうなっている人もいる。
このタイプはそのネガティブな雰囲気を周囲に撒き散らし、巻き込んでしまう。
パターンに上げた人がこちらの側(ダーク・サイド)に転化してしまうと、そのインパクトは大きい。
なるべく早くプロジェクトから解放してあげよう。


■トリックスター



別名



反抗期、天邪鬼

特徴



なぜかチームの方針に事あるごとに楯突く人。
このタイプは、チームやプロジェクトが上手くいっているかよりも、自分の考えていることが反映されているかを最重要視する。
その考えもコロコロと変わる場合、他メンバーを翻弄して疲弊させる。
なるべく早くプロジェクトから解放しよう。


■スタンピード



別名



暴走、暴徒

特徴



プロジェクトやチームに関係なく、自分のやりたい事をやり出してしまう人。
これも無茶なプロジェクトチーム運営による犠牲者の場合も多いが、自分の技術力を誇示したいだけの場合もある。
ローン・ウルフタイプを伴い他メンバから倦厭されたりする。
プロジェクトと関係ない事をやっているだけなら利も害も生まないが、プロジェクトに関係するところをやり出すと被害を出しかねない。
なるべく早くプロジェクトから解放しよう。


posted by 未知夢 at 15:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | システム開発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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